小上がり和室掘りごたつ 注文住宅の失敗

注文住宅ですでに数十年前に小上がりを作ってしまっているのですが、友人の新築物件を見学した際に失敗したなと本音では思いました。もちろん当人にはいっさい口にはしていませんが、失敗した箇所は小上がりの設置場所です。

我が家の小上がりは和室式。和室なのに、壁に面している部分は一面のみです。これが言葉で説明されるよりも、実際に目にしたり使用してみることで違いを認識することができるようになります。二面、三面と壁に接している小上がりは見た目としても、居心地としても落ち着いているということです。一面のみが壁であれば、簡易的に置いてあるように見え、使用感や用途も限られてきます。理想的なのは、三面とも壁に面している小上がりであること。まるで部屋のように感じやすいという意味でも、友人の家を見て失敗したと思いました。

一面や二面のみ壁に設置されていれば、他の方向からいくらでも上り下りが可能となります。使いやすいようでいて、落ち着かないのです。

中途半端な位置に置くと小躍りも安く見えたり、だらしのない配置やお部屋に見えてしまいがちです。部屋にあっていない色や資材選びにはもちろん注意しますが配置にも要注意。

窓がある部屋と窓の全くない空間でも居心地、見た目に差が生まれてきてしまうことも設置してみて初めて気がつくという有り様です。これはセンスとも言えるので、自分のセンスが鈍っていて判断に誤りがあったとしか考えられませんが、業者もセンスまで押し付けることがないので、センスのよしわるしは自己責任でした。うまく作っている知人が近くにいることで参考にしたり、真似て成功するという方法もあります。注文住宅では一度失敗してからでは遅いので、できれば理想のデザインを描いておき、何度も検討を行うという過程が必要です。後悔もありますが、部屋とのミスマッチになると本当に最悪です。

掘りごたつを作る時も同じ要領です。思い立ってからすぐに実行するよりも、掘りごたつを見てまわる方が先。いそがばまわれです。